症例
受け入れの実績
難聴を伴う自閉症、自閉症、広汎性発達障害、発達障害、脳室周囲白質軟化症、骨形成不全、ダウン症、脳性まひ
自閉症・広汎性発達障がいと診断された子どもについて
現代の医学では自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群、
スペクトラムなどの他に学習障がい(LD)、
注意欠陥多動性障がい(ADHD)など定義があります。
子ども発達支援センター桃っこでは、事業母体のNPO法人ももの木保育園での27年間の
健常といわれる子ども達と障がい児との統合保育の経験から
- 早期発見
- 早期療育
- 心地よい生活
- 親子で笑い合える日々を過せるように
アドバイスしています。
桃っこ、ももの木では次のことをを大切にしています。
- 0才児の保育
- 運動、感覚の遅れをとり戻す、五感を育てる保育
- 保育は24時間トータルで生活そのものである
0才の保育の重要性
これまでに桃っこを訪ねて来られた「自閉症スペクトラム」
「広汎性発達障がい」と診断された3才前後の子どもの特徴
- 言葉が出ない
- 目が合わない
- こだわりが強い
- 野菜が嫌いで食べるものが限られている
- 新しい場所に行くと抵抗がありすぐに慣れない
- 同じことを繰り返す、止めるとパニックを起こす
…等など
桃っこ、ももの木では最も脳の可塑性(機能の回復が期待できる)
のある0才児の時の子どもの育て方にポイントをおいています。
桃っこでの療育
言葉が出ない
⇒
目が合わない
母親と目を合わせる抱っこの仕方、
「目(まな)交(か)い抱き」
を指導します。
こだわりが強い、野菜が食べられない等
このようなお子さんは全般的に
身体が硬い
傾向があります。
身体が硬くて抱っこしにくいお子さんには、一人ひとり
腰湯をして温めた後、腰を緩めるロールマット
をして全身のマッサージを丁寧に実施。
桃っこ、ももの木では通所開始が2才でも3才でもお母さんのお膝の上に子どもをのせ、遊びながら母と子が目を合わせる「いない、いない、ばぁー」(目交い抱きのアレンジ)で笑顔と心の交わりを確認し合います。もし、子どもに笑顔がみられない場合でも母が笑顔で向かい合うことで心地よいホルモンが出て次第に子どもも、笑顔にはる日が来るのです。身体が硬く他人に触られるのを嫌がる子ななどは、一人ひとりロールマットをして、身体を緩め、左右差や歪みを取り除き体を楽にします。
運動、感覚の遅れをとり戻す、五感を育てる保育
極端に敏感な感覚がある場合はまず、裸足で水遊びから 砂場、泥んこあそびへと変化させ、お母さんち一緒に泥水に浸りながら、泥だんごを作ったり、泥んこケーキを作ったりして あそび、徐々に敏感な感覚を鍛えていきます。その他、園内の山道を登ったり歩いたり滑って降りたりと身体をつかい自然の樹木の匂いや風の心地よさ、寒さ、暑さあらゆる感覚を呼び覚まします。
日々その子どもに応じて腰湯で身体を温め全身の血流を良くし、母と子の身体をつかったあそび(お膝金魚やリズムあそび)を笑顔で楽しく行います。余分な刺激(TV,CD、ラジオなど)を避け、静かな生活の中で語りかける母の声を届けましょう。
<食事について>
食事に関してのつまづきがある場合、家でのお菓子やジュースを一切やめ、野菜のスティックやふかし芋などのおやつにして一日三食を中心に野菜から一品ずつ出していくコース方式にして、野菜の味を覚え、次第に野菜を沢山食べられるようにしていきます。
野菜→汁物→魚・肉・豆腐(いづれか一品)→ご飯orパンへ
苦手なものを食べることは最初苦痛を伴いますがゆっくりゆっくり口の中の敏感さをとり除き、味覚や触覚(腔内)を鍛えていきす。
保育は24時間トータルで生活そのものである
療育の現場での数時間は子育てのほんの一部に過ぎません。子どもが育つということは一日の生活24時間トータルで考えましょう。
Ⅰ.基本的生活習慣の自律を目指す
生活リズムを整えましょう
朝 6:00~6:30自律起床できる
夜 8:00~8:30寝付くようにする
子どもにとって昼間使った身体や脳は夜の睡眠により修復されます。
朝、目覚めの前、午前2時頃から起床までに分泌するホルモンはその日の「やる気」「集中力」「頭と身体の活発化」などの働きをするポイントになります。
Ⅱ.食事は一日3回、間食は午後1回
食事の内容は調和よく偏食にならないよう特に野菜中心の食べかたを大切にします。
(*②運動、感覚の遅れをとり戻す五感を育てる療育参照)
Ⅲ.幼い子どもは昼寝が必要です。
夜の睡眠の妨げにならない程度午後3:00までには起きるようにします。
Ⅳ.まわりの大人は言葉がけに注意し口うるさく命令したりしない
「言ってきかせよう」「言ってわからせよう」はよくありません。
・自分の現在の力以上のことを耳から聞いて理解することは楽ではありま
せん。雑音にしかききとれません。
・言葉はいろんな力を結集してできる人間の力の総合力とも言えます。
言葉のみ直接指導したりせず、全体の発達を促す事が大切です。
Ⅴ.TV、CD、ラジオなど見せたり聞かせず、刺激の少ない静かな生活を
・視力、視覚は満6才頃まで徐々に発達していきます。
見る力の育っていく時期は0~6才頃まで光の強い刺激を避けましょう。
・そして、先々最もその音に反応してほしい人間の声をきかせ、近くから
も遠くからもさまざまな自然の音声を聞かせるのが最も望ましいでしょ
う。
・いろいろな自然の生の声を聞かせましょう。
動物の声、虫の声、鳥の鳴き声、風の音、雨音など
広汎性発達障害、自閉症、自閉症スペクトラム等々と診断された子どもも
以上の様な「桃っこ」「ももの木保育園」が勧める生活全般を見直され
「桃っこ」開所以来約6名の子どもが障がいや弱さからくるあらゆる特徴が
軽減から克服へと改善され、旅立って行かれました。
あせらず、あきらめず、根気よく向かい合うことが最も大切です。
脳の可塑性のある幼い時期に健康的な日々過すことがどんなにか子どもに
とって大切で意味のあることだと考えます。