幸田町の【子ども発達支援センター桃っこ】ダウン症,自閉症,発達障害,脳性麻痺,染色体異常の子どもの発達支援|岡崎市、蒲郡市、西尾市、幡豆町から利用

子どもの成長、親の気づき

子どもの成長、親の気づき

ももの木の保育に出会って

 Aは発達がゆっくりで、緊張や人見知りが強かったため、Aの今後の成長の為には、ももの木保育園に入園するのが1番良いのではないかと夫婦で考え、母子通園での入園を決めました。
 入園して間もない頃のAは、給食の咀嚼を食べきることができず、お昼寝はすぐ目を覚ましてしまい、皆が自由に遊んでいる時には、不安気な顔で私にくっついているか、皆と離れてぽつんと1人で立っているばかりでした。
 入園して1ヵ月程経った頃から咀嚼を食べれるようになり、なかなか安定しなかったお昼寝も、2ヵ月経つ頃にはほとんど目を覚まさずに時間いっぱいまで寝れるようになってきました。朝の散歩も段々と歩ける距離が伸び、怖がっていたカニも自分の手でつかめるようになるなど、Aが少しずつ変わっていきました。
 そして、入園して3ヵ月が過ぎた頃、Aは仲間が遊んでいる中へ、初めて自分から入って行って笑ったのでした。あの時のAの、嬉しそうな、少し照れくさそうな、清々しく、晴れやかな顔。驚きと嬉しさで涙が滲むのを堪えながら、仲間と遊ぶAを息を呑むように目で追っていたことを今でも鮮明に覚えています。
 人前では蚊の鳴くような声を出すのが精いっぱいだったAは、遠くにいる仲間を大きな声で呼ぶようになり、何を聞かれても黙っていたAは、遠くにいる仲間を大きな声で呼ぶようになり、何を聞かれても黙っていたAは、そばにいる人に自分から話しかけ、「ブランコ乗りたい」「おかわりしたい」と自分の意思を周りに伝えられるようになりました。
 仲間に手を繋がれれば泣いて嫌がっていたAは、山道で遅れて後ろを歩いている仲間を迎えに行き、手を繋いで戻ってくるようになり、泣きそうな顔で私にくっついてばかりだったAが、今では「焚き火見たい!」と私を置いて仲間とグラウンドへ駆け出していきます。
 豊かな自然、風と日差しの気持ち良い園舎、かわいい動物たち、たっぷりのおいしい給食、育ちあう仲間。
 大人は手を貸しすぎずに、子ども同士の関りや、自分で考え自分の意思で行動することを尊重する保育。
 そのどれもが、見に行きたいけど近づけない、食べたいけど食べたいと言えない、仲間に入りたいけどどうしたらいいか分からない、という一歩踏み出せずにいたAの気持ちを意欲へと育て、行動を後押ししてくれたように思います。
 私が仕事を辞めなければならなかったことや家から遠いことなど、私たち家族にとって簡単ではなかった母子通園でしたが、入園前には想像もできなかったAの成長した姿は、「どうなるか分からないけど、人生に一度くらい思い切ってみよう。それが我が子のためならなおのこと。」とあの時入園を決心して本当によかったと思わせてくれました。
 硬い咀嚼を食べきることも、ぐっすりたくさん眠ることも、山道を歩き通すことも発達に繋がっていて、変わりのない毎日のように思えても、続けていればいつか成長という結果となって表れる時がくるということをもも、ももの育はももの木保育は教えてくれました。
 Aの成長はもちろんのこと、親である私たち夫婦にも、多くの気づきの機会を与えてくれるももの木の保育に出会えたことに心から感謝しています。

2才児の母(母子通園でしたが3才児4月より母子分離、併用利用)

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